2021年6月12日土曜日

Apple pencil ペン先 ifeli tip レビュー

Apple pencilの書き味向上のあれこれ

iPad + Apple pencilで手書き作業を行う際に、おそらく多くの人が書き味向上を求めてペーパーライクフィルムを利用すると思う。しかしApple pencilのペン先やペーパーライクフィルム自体が磨耗しやすいため、長期的には書き味がどんどん落ちていってしまう。それ以外にも画質の低下、指での操作がしにくくなるといったデメリットがある。最近では、取り外しできるペーパーライクフィルムも登場し、これらのデメリットは感じにくくなっているものの、いちいち取り外す手間が発生するなど新たなデメリットも無視し難い。

今回購入したifeli tipはシリコン製のペン先で、キャップタイプではなく交換式になっている。4個入り2200円。大きさは純正より僅かに大きいので、ペン先は僅かに太くなる。
左からifeli、純正、ブライトンネット

以前ブライトンネットのペン先を購入して使用した時に、iPad純正メモアプリで線が歪むという現象があったので、純正ペン先とifeliと合わせて比較する。フィルムはガラスフィルムを使用している。


線の歪みは素早く書いた時よりゆっくり書いた時の方が発生しやすく、縦横方向よりも斜め方向の線を書いたときの方が発生しやすいので、2点間の直線を定規で引くことで歪みの比較ができる。結果は上の通りで、歪みの程度は純正とブライトンネットの中間だった。ペン先の材質が影響しているらしいが、改善が期待できるかどうかは不明だ。もっとも、この歪みが実用上影響するかどうかは、トレースなどは影響があるかもしれないが普通のメモやノート、イラストはほぼ影響ないと思われる。

肝心の書き味は非常に良好で、しっかりとグリップする感触が感じられる。グリップ力は純正とブライトンネットがほぼ同等で、ifeliは頭一つ抜けている印象。ifeliはねっとり(クレヨン・チョーク?)系でサラサラ・ザラザラ系の書き味ではないので、紙にペンで書いたような書き味を求める人には向かない。個人的にはグリップ力最優先なので、ifeliが最も書きやすいと感じた。
また、ペン先がシリコン製なので明らかに静音性に優れている。ペン先のカツカツ音は全くしない。

総評
ifeli tipの気になるところが全くないわけではないが(ペン先の太さ・線の歪み)、Apple pencilの書き味向上方法としては最もデメリットが少ないと感じた。4個/2200円は少し高く感じるので、2個/1100円だったらなおよかった。

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