2014年11月6日木曜日

メールの概念を変える!!Googleの新サービス『Inbox by Gmail』について

最近ちょくちょく話題に上がる(?)Inbox by Gmailについて、いろいろとまとめてみます。
Inbox by Gmail はGoogleが10月22日に新しく始めたメールサービスで、既存の"メール"の概念が通じない、全く新しいタイプのメールサービスです。

具体的にどの辺が新しいかというと…

"既読" の概念がない
  自分も初めて使ったとき、既読ボタンないことに驚きました。

② 受信日時にこだわりがない
  今日・昨日・今月中・それ以前などすごくアバウト

③メールを完了・ピン・スヌーズさせることができる

ここまでの説明では、Inboxがどんなサービスなのか、まだわからないと思います。



Inboxの原理

 当然のことですが、やり取りするメールには重要度の差はあれ”情報”が含まれます。

たとえば、仕事関連のメールには書類の提出要請や、その内容指示といった情報が書かれることがありますよね。受け取った側はその通りに書類を提出したら、そのメールはもう必要ないですよね。少なくとも目に届くところには必要ないでしょう。

また、飲み会などの連絡メールだったら、集合時間を過ぎてしまえば必要ないですし、集合時間と集合場所さえあっていれば、そのメールは(極端に言うと)いつ来たって構わないはずです。

Inboxを使っていくにあたって、重要な考え方は
自分にとってそのメールは必要か?
ということです。

Inboxの基本的な使い方 「完了」「ピン止め」「スヌーズ」



Inbox by GmailのAndroid版(左)とブラウザ(Chrome)版(右)
Android版はスレッドを右にスワイプでスヌーズ、左にスワイプで完了。
アイコンをタップしてアクションバーの画鋲マークでピン止め。
android版の最初のスレッドはバンドルのものです。
上で書いた考え方に基づくと、メールを「完了」する=もういらないメールであることは何となくわかると思います。
では必要なメールに対してはどうすればいいでしょう。
それは「ピン止め」「スヌーズ」です。

今必要なメールはその場で処理して"完了"してしまえばいいです。それ以外の、さっきあげた例でいうと仕事関連のメールなど、その場で処理できないけど早く処理したいものなどは"ピン止め"で受信トレイに常時表示させることができます。
また、待ち合わせ時間などその日にならないと必要ない情報は"スヌーズ"させることで指定の日時に再通知させることもできます。

ちなみに、Gmailでいうと完了はアーカイブに該当します。ピンやスヌーズに該当する機能はありません。(スヌーズしたメールはアーカイブ扱い)
自分がGmailを使っていて、ほとんど使わなかったアーカイブ機能ですが、「完了」に置き換えて考えるとなんともしっくりきます。

Inboxで使う基本動作はこの「完了」「ピン止め」「スヌーズ」の3つだけです。

Gmailからの改良点 バンドル

Gmailではフィルタとラベルというものがありました。この機能も引き続きInboxで使用できます。
それが「バンドル」というものです。これはGmailでいうラベルとフィルタを統合させたもので、バンドルに対して直接振り分け条件が適用できるのが改良点です。Gmailではラベルそのものに振り分け機能はなく、フィルタで振り分けたものにラベルをつけるという2段構成でしたね。もちろんGmailで作成したフィルタは振り分けも含めてバンドルとして自動生成されますので、引き継ぎの面では心配いりません。Inboxが自動生成するバンドルはGmailで使用者が作成したラベルの他に、デフォルトで6種類あり、Gmailでいうとカテゴリに該当するものです。
バンドルは、似たようなメールを受信ボックス中でひとまとめにするものです。Gmailで言う【新着 1件】とか【ソーシャル 1件】の様に受信トレイ内で表示され、バンドルに対して一括で「完了」「ピン止め」「スヌーズ」を行うことが出来ます。基本的に目を通さないメールなど、バンドルで一括りにして処理するとスッキリします。また、従来のようにフィルタ&ラベルのような使い方も可能です。個人的にこの部分ではまだInboxのめざす使い方にはなれないかな、と思っているので、ただの振り分けフォルダとして認識・使用しています。


To Doいらず? メール・予定・メモを連携させる「リマインダー」

上のスレッドがリマインダー単体をスヌーズしたもの
下のスレッドがメールにリマインダーを付けスヌーズしたもの

Inboxの目玉機能の一つとして「リマインダー」があります。「リマインダー」とは要するに一言メモで、メールタイトルと一緒に受信ボックス内やバンドル内に表示されます。受信したメールに対してやらなきゃいけないことをメモとして付け、スヌーズさせることでTo DOの役目を果たします。
また、リマインダーは単独で作成することも出来、それに対して「完了」「ピン止め」「スヌーズ」することも出来ます。このへんは完全にKeepと同じ感覚で利用できます







それでもやっぱりメールはメール


Inboxは新しい概念を持ったサービスではありますが、大幅な変更があったのはあくまでメールの管理に限った話です。当然メールを作成、送信するときは今まで通りです。
右下の赤◯から新規作成で、ここからメールの作成が出来ます。Composeは今まで通りのメールです。その上にリマインダー作成、その更に上には直近にやりとりした相手が表示されるようです。



【まとめ】
Inboxを使い始めてまだ数日しかたっていませんが、受信ボックスの整理がすごく楽しくなりました。メールをいるかいらないかで分類することがこれほどラクなことだとは…Googleのアイデア力に感心してしまいました。なんとも理にかなったサービスであるなと感じました。今のところの要望としては、アプリの日本語化です。
LINEやSkypeなどのチャットサービスの広まりで連絡手段としてのメールの必要性は失われつつある中、それらのサービスとメールを差別化し、新たなツールとして成長の可能性を見せてくれた『Inbox by Gmail』、正式サービス(?)の頃が楽しみです。

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