2017年4月9日日曜日

AMD Fluid motionを活用する ~地デジも対応~

PCを新調して、Fluid motionが使えるようになったので、色々応用してみる。



地デジの再生含めてFluid motionを有効にできたので、その方法を紹介する。
それぞれの詳しい設定方法については調べれば出て来るので省きます。

★Fluid motion有効化
 デスクトップで右クリック、「Radeon設定」のビデオタブよりカスタムプロファイルで有効にする。

★DirectShowフィルタ化
 Bluesky Frame Rate Converterをインストール(こちら)して、登録する。

★再生プレーヤー
 DirectShowフィルタが使えるものならなんでも大丈夫だと思うが、ここではMPC-BEとMPC-HCを利用する。TSファイルだけでなく、地デジの再生にもFluid motionを使うためにはMPC-HCは必須。
 MPC-BEが必要なければMPC-HCだけでも可。
 ※以下MPC-BCとMPC-HCのどちらかあるいは両方に設定する場合は単にMPCと表記する。

★最強レンダラ、madVRをインストール
 調べればインストール方法は出るので割愛。設定項目については最新版の情報が少ないので、異なる部分だけ解説する。
 ◎scaling algorithms
  ここの設定がややこしいので、簡単に解説しておく。
 【構成】 
  
  「ソースの解像度を実際に再生しているウインドウの解像度に合わせる方法」を設定する場所。
   chroma upscaling・・・彩度に関する設定
   image upscaling・・・画像拡大の設定
  それぞれの設定でアルゴリズムや効果の度合いを選べるが、調整の目安として右上に表示される5本のバーを利用する。上から2本の緑色で表示されるバーは長い方がよく、その下の赤で表示されるバーは短いほうがいい。実際に組み合わせを試してみて、フレームの描画速度が16.66ms以下になるようにする(実際は20msぐらいまででも大丈夫だが小さいほうがいい)。迷ったらJincを選んどけば間違いはない。
   image upscalingのタブが少しややこしく、doublingの列にあるアルゴリズムを指定すると、ソース解像度を整数倍した後にダウンスケールするという方式になる。
   algorithm qualityの上2つが2倍、4倍の精度で、4倍時は2倍の2倍(double again)または4倍(direct quadruple)の2通りが選べる。もちろん後者のほうが負担は少ないが画質は落ちる。
      active doubling / quadruplingは2倍、4倍のどちらを使うかのしきい値を決める設定になる。選択肢はX倍以上(only if scaling factor is X (or bigger) )、アップスケーリングが必要なときすべて(only if any upsampling is needed )、解像度に関係なく常に(always - supersampling)の3種類になる。
   if any (more) scaling needs to be doneは、2倍,4倍した後に表示の解像度に合わせるときのアルゴリズムになる。upscalingはJincAR、downscalingは処理速度優先で選んで構わない。

★DirectShowフィルタの追加
 Bluesky Frame Rate ConverterをMPCに追加

ここまでで、ファイル再生のみのFluid motion化は終了。

地デジの再生中にFluid motionを有効にする、つまりTVtestでFluid motionを有効にする方法を調べたが、LAV Splitterなどで設定しても色がおかしかったりうまく効かなかったりでパッとしない。
そこで以下のサイトを参照。
TV録画TSファイルを逆テレシネ変換しながらFluid Motionを効かせて再生する方法
つまり、MPCで地デジを直接再生できれば上記サイトと同じ設定をすればいいはず。
MPCで地デジを再生するにはUDPを利用するのが手っ取り早そう。
ただ、なぜかMPC-BEではUDPがエラーになるので、MPC-HCを使う。

★地デジ環境
 EDCB【必須】…スクランブル解除+UDP送信が可能
 設定→「外部アプリケーション」タブ
  exeにはMPC-HCのexeを、コマンドラインには「"udp://127.0.0.1:1234"」と入力(EDCBのUDP送信設定に依存)
 当然ながら、MPCにはスクランブル解除機能がないので、スクランブル解除はEDCB側で行う。


★ffdshow
 MPC-HCは32bit版なので、ffdshowも32bit版の設定を64bit版同様に設定する。



◆問題点
 この方法だと、何故か24pのソースが19pになってしまうので、逆テレシネ変換の条件分岐ができるとそれはとってもうれしいなって…条件分岐に対応できた
苦肉の策として、H.264とH.265はffdshowのデコーダーを無効にしておくと回避できる。
 あとチャンネル切り替えが自動で反映されないけどこれはしょうがない。

◆まとめ
 TS抜きと言ったらTVtest、みたいな風潮があったけど、全然そんなこと無いっすね。


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