2017/05/02時点で、ver 8.38まで確認しています。
2017/06/19時点で、ver 8.60まで確認しています。
2017/07/29時点で、ver 8.60(Bughead)、ver 8.70(Nontallion)まで確認しています。
2017/10/12時点で、ver 8.60(Bughead)、ver 8.80(Nontallion)まで確認しています。
注意点や音質の変化について下線で書いていきますので参考にしてみてください。
0.BugheadとNontallion
Nontallionはver8.70からBugheadより派生した、更にハイエンドなシステムで使用する場合に使うそうです。
Nontallion ver 8.80は非常に重たいため、それ以前のverを利用するか、Bugheadを利用することをオススメします。Nontallionのマニュアルは手抜きで見てもよくわかりませんが、幸運なことにBugheadと操作は同じなので、下記を参照に設定を進めてみてください。以前もInfinity Bladeという派生ソフトが同梱されていましたが、いつの間にか忽然と消えていたので(マニュアルにも詳細な説明はない)Nontallionもそのうち消滅するかもしれません。
1.初期設定

この画面が出たら、画面をクリックします

ここで使いたいデバイスを選びます。
ASIO表示になっているデバイスはエラーが出ているか対応周波数が少ない
→アップサンプリングは使えない

・Select option<1>
音質を大きく左右するのが「6. z Tune」の項目になります。
8GB以上で有効にでき、X/X/0/0 か X/X/X/Xの2通りで設定できます。(Xは2、4、8)
※20171012追記:Bughead 8.60及びNontallion 8.80で、上記2通り以外の組み合わせ(例えば8/8/8/4等)も設定できるようになったようです。マニュアルには音の傾向等触れられていないので、音質の変化等は書かないでおきます。
メモリ枚数単位またはメモリチップ単位で設定ができます。(メモリチップは512MB以上であれば問題ない?)
32GB(8/8/8/8)がフラットで、それ以外の組み合わせがやや低音に寄るようです。
両面実装メモリの場合(かつDIMMが8/8/8/8 or 4/4/4/4)は、「8. Double-sided mounting memory」も有効にしておきます。有効にすると、無効時よりもフラットになるそうです。
「5. Auto phase adjust」はoff以外にするとプレイリスト読み込み時に時間がかかります。
・Select mode <2>
ここで「音質の上限」を決めます。Mode:が音質を表します。
表記は
High class professional
Professional
Sound quality degradation XX%(音質劣化:%が大きい方が音が悪い)
の順に悪くなっていきます。
※アップサンプリングと音色調整については後述
その下の1~4の各モードは、アップサンプリング機能が違います。すべての機能が入っているのが4なので、4を選んでおくといいと思いますが、スペックの低いPCの場合は「Normal only」がいいと思います。これらは使用するメモリ量も僅かですが異なるので、使えない機能は選択しないのが吉です。
「High class professional」と「Professional」はNormal Onlyのを選択した場合のみ表示され、同様の環境でその他のモードを選択した場合は「Sound quality degradation 0%」になりますが、Upsamplingを選択してもNormal (advance)モードは使用できるので、音質劣化の差は無いと考えていいと思います。
※20170524追記:Bughead 8.51で、Haswell以前のSandy/Ivy bridgeに再び対応した「SSE4.1版」がリリースされました。SSE4.1版はNomal onlyのみで通常のAVX2.0版よりも大幅に機能が制限されています。
「stardust mode」はパソコンのスペック等によりますが、基本的に無効かx1(表記はStardust mode)にします。
x2だと曲再生までの待機時間が長くなるので注意が必要です。
2.再生画面
再生画面については、フル機能使える「Upsampling [x1/x2/x4/x8]」で説明します。Nomalモード等では設定項目がなかったりするので、適宜読み替えをお願いします。再生画面では主に「音色」を調整します。その調整方法として大きく2つがあります。それは「プリセット」による調整と「Self sound optimizer」による調整です。
まずは「プリセット」による調整を説明します。

赤枠…x1、x2、x4、x8から選びます。x1のみ、Normalモードがあります。倍率を選んだあとに、音色調整のプリセットを選択します。
Normalモード…等倍で、且つ音色調整機能を適応しない場合。Normal advanceで命令によるジッターコントロール(後述)とその重さを調整できます。
プリセット…サウンドスペルの配列。プリセットごとに配列が異なる。
わかりにくいので、いくつか例を挙げます。ちなみに上の図はNormalモードです。

↑倍率…x2、プリセット…Red

↑倍率…x8、プリセット…Black1
Basic(Green、Bananaなど)以外のプリセット(Black、Snowなど)には処理の回数を表す数字が付きます。処理が増えるほど音色調整の傾向は強くなり、CPUパワーも必要になります。Black1 x8でだいたい2分ぐらいの待ち時間があります(i7 7700k 8thread)。
次に「Self sound optimizer」による調整を説明します。

ピンク枠…「Self sound optimizer」を有効にする
肌色枠…サウンドスペル一覧
↓サウンドスペル:作者マニュアルより

アップサンプリングをする場合はエスカレーターマーク(?)のスペルを使用します。
青枠…プリセットに登録されているサウンドスペルを一括で設定します。
以下の設定項目は、「プリセット」「Self sound optimizer」どちらの場合でも同様の項目になります。

青枠…選択したサウンドスペルを表示します。「プリセット」「Self sound optimizer」のどちらで設定しても、同じスペル配列の場合は同様の音色になります。枠内右下にサウンドスペルの数、バグ付きアップサンプリングのサウンドスペルを使用したときに枠内左下に「Bug」表示が出ます。
水色枠…再生周波数を表示します。ソースファイルの周波数はプレイリスト中で1通りしか読み込まないので、注意してください。ハイレゾとCD音源のごちゃ混ぜプレイリストを作っても、プレイリストの1曲目の周波数と同じ周波数の曲しか読み込みません。「0」になっている場合は読み込んでいない状態です。
オレンジ枠…低域通過フィルターの設定です。ここを調整しても音色が変わるようです。「Free」のときはこの処理は無効になっています。
赤枠…音量調整
黄色枠…音量微調整(?)マニュアルにも明記されていない気がしましたが多分そんな機能だと思います。
白枠…ここは2つの設定項目があり、左側は「ジッターコントロール」、右側はサウンドスペルをランダムに選ぶ「Peculiar」「Random」のプリセットが選択できます。
ジッターコントロールは、ジッターレベルとジッタークオリティが調整できます。前者はジッターの強さ、後者はクリアさを調整するようです。ジッターが強くなると低域が膨らんだ音になるみたいです。前者は再生中も変更可能です。
緑枠…サウンドスペル有効時に処理に使う
黄緑枠…ここには最大8つの設定項目があります。拡大図が下のようになります。

①命令によるジッターコントロール
以下の表のように、命令によってそれぞれの名前があります。
Slaneについてはマニュアルに記載があるものの設定には表示されず、sGalaxyについてはGalaxyとの違いが記載されていないので?としました。
キャッシュ回避 | ノーマル | 命令 | ノーマル | キャッシュ回避 | ? |
Orochi | Snake | AVX | Slash | Blade | |
MMX | Star | Galaxy | sGalaxy | ||
SSE | Shine | (Slane) | |||
SSE | Laser |
※参考までに:
キャッシュ回避バージョンになると澄んだ音になるような気がします。
core i7 7700k定格 DDR4 2133 32GB(4/4/4/4:Double-sided mounting memory)
①プリセット: Black1 x4 ソース:96KHz/32bit のとき
Orochi→再生停止 Snake→完走 Galaxy→再生停止 sGalaxy→完走 Star→完走 Blade→完走 の差があります。(処理が重ければ高音質とは限らない)
②プリセット: Black1 x8 ソース:44.1KHz/16bit のとき
Orochi→完走
③プリセット: Black2 x4 ソース:96KHz/24bit のとき
Blade→再生停止
の違いがあります。
つまりソースのフォーマット(とプリセットの数字)によって負荷が変わるようですね。
②プリセット: Black1 x8 ソース:44.1KHz/16bit のとき
Orochi→完走
③プリセット: Black2 x4 ソース:96KHz/24bit のとき
Blade→再生停止
の違いがあります。
つまりソースのフォーマット(とプリセットの数字)によって負荷が変わるようですね。
個人的にOrochiが一番好きな音でしたが、上記環境では完走しないのでSnakeを使用しています(アップサンプリングしなければOrochiも使える)。次点でsGalaxyかな。
※20171012追記:Bughead 8.60及びNontallion8.80で再度確認したところ、以前再生できた組み合わせで再生できなくなることがあると判明しました。現状、Nontallion8.80ではほとんど再生できないようなので、Bugheadを使うことをおすすめします。
②Rewrite方式…違いがあまりわからない…
③Phase[Phase(正相) or Reverse(逆相)]
④音質劣化[CL(劣化なし) or SP(劣化強) or LP(劣化弱)]…あえて劣化させることで音色 を変える
⑤Bugレベル…バグ付きアップサンプリング有効時に機能
⑥キティレベル…音質劣化の強さ【④がSP or LPの時に有効】
⑤・⑥はレベルを上げると音の濁りが増える気がします。
⑦サンプル数…音色の深さ。1080 or 2160が最適(?)→数字が大きいと処理が重くなる
⑧演算によるジッターコントロール[少:D or A or B or C:強]
パソコンのスペックに左右される部分は、①の命令によるジッターコントロールと⑦のサンプル数になります。
3.プレイリスト
再生したい曲は必ずプレイリストに登録する必要があります。登録は曲単位またはフォルダ単位ですが、それぞれ一括で登録できます。曲単位で登録する場合は画面下部の「files」より、フォルダ単位で登録するときは「folder」より曲を選択します。注意事項としては、ファイル単位の場合一括登録は同一階層のファイルのみ、フォルダ単位の場合は曲ファイルのある階層の直上のフォルダでないと登録できません。作成したプレイリストは保存することもできます。右クリックより「write playlist」で保存したいプレイリストを選択します。保存したプレイリストは編集する事もでき、同じく「Edit playlist」で編集可能です。曲のフルパスが記載されています。
4.シークレットモード
「LPF」と「Self sound optimizer」の中間をクリックすると出る設定メニューです。
Command Line:再生中ウィンドウを閉じ、プレイリストが終了したらBugheadも終了する。
Black Screen:Command Line有効時に、再生中ウィンドウを閉じる代わりに画面を黒くする
これらの設定を共に有効にすると、音質が良くなるらしいです。
Natural sound:高音質。再生待ちの時間が増加(?)
Crazy sound:10秒ごとにサウンドチューニングをする
Fade:[off or 80 or 90 or 100(指定秒数で再生を止める)]
5.まとめ
・初期設定はSound quality degradation:0%、High class professional、Professionalを目指して調整する。・このプレイヤーの最大の特徴は「音色」調整ができること。サウンドスペルによる調整と、ジッターの増減処理による調整の2つの方法で調整できる。
・サウンドスペルによる調整は「プリセット」で自動設定するか、「Self sound optimizer」で手動設定するかの2通りがある。
・ジッターの増減処理による調整は「ジッターコントロール」、「Rewrite方式」がある。これらは再生中も変更だが、切り替えしてから音色が安定するまでの数十秒間かけて徐々に変化していく。
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