2018年9月17日月曜日

超重量・超高音質プレイヤー! bughead / Nontallion 使用方法&設定

以前紹介したときからずいぶんと様変わりしたようなので、ページを別に作りました。
長々と書いたので読むのがめんどくさい人は「■BugheadとNontallion」「0.起動前にやること」「5.おすすめ設定」だけ読めばわかると思います。

目次 index
・bugheadとNontallion
・0.起動前にやること
・1.初期設定
・2.再生画面
・3.プレイリスト
・4.シークレットモード
・5.おすすめ設定

BugheadとNontallion

 Nontallionはver8.70からBugheadより派生した、更にハイエンドなシステムで使用する場合に使うそうです。Nontallionのマニュアルは手抜きで見てもよくわかりませんが、幸運なことにBugheadと操作は同じなので、下記を参照に設定を進めてみてください。以前もInfinity Bladeという派生ソフトが同梱されていましたが、いつの間にか忽然と消えていたので(マニュアルにも詳細な説明はない)Nontallionもそのうち消滅するかもしれません。

推奨スペックを書いておきます。多分動くだろうという予想も含めているので、鵜呑みにはしないでください。
CPU: デスクトップ版corei5, i7 6000番台以降
メモリ:DDR4-2133以上、16GB以上

CPUよりもメモリのほうが先に頭打ちになるようなので、メモリはDDR-2400以上のほうが望ましいです。
※自分の環境
CPU corei7 7700K
メモリ DDR-2133 32GB

0.起動前にやること

 同梱の「AllCoreAnyCures_Startup.exe」を起動します。ウインドウの表示はありませんが、タスクマネージャーに「AllCoreAnyCures.exe」が2つ表示されていれば大丈夫です。続いて、同梱の「EasySetupBugHeadNontallion.exe」を起動します。ダイアログのOKを押すと処理が始まり、10分から数十分ほどかかるのでその間PCの操作はせずに待機します。これらのファイルはBugheadを使用する場合はBugheadフォルダの、Nontallionを使用する場合はNontallionフォルダにあります。「EasySetupBugHeadNontallion.exe」の実行中は「INFOMATION - xxxxxx」のファイルが生成されるので、消えたら処理が終了したことになります。
※自分の環境だと何回やっても処理が中断してしまうので、もしできた人いたらコツを教えてください…
※完了しなくともbughead/Nontallionは動作します。
※インストール版は「EasySetupBugHeadNontallion.exe」の実行は不要です。

1.初期設定


図1 起動ロゴ
初回のみ、この画面が出たら、画面をクリックします(キャプチャは手抜きしてすみません)


図2 デバイス選択
ここで使いたいデバイスを選びます。
ASIO表示になっているデバイスはエラーが出ているか対応周波数が少ない
→アップサンプリングは使えない

図3 起動時設定

・Select option<1>
「1. Correct clear sound 」「2. Memory envalid」はオン(赤表示)にします。

「5. Auto phase adjust」はoff以外にするとプレイリスト読み込み時に時間がかかります。
「6. z Tune」はハイレゾ音源(44.1khz以外)を鳴らす場合にオンにします。
この項目は8GB以上で有効にできますが、起動時にメモリを設定した分だけ使いますので空きメモリに注意してください。
1~4のスロットには、Free/2/4/8/(GB)の4通り設定できます。メモリ枚数単位またはメモリチップ単位で設定ができます。(メモリチップは512MB以上であれば問題ない?)
32GB(8/8/8/8)がフラットで、それ以外の組み合わせがやや低音に寄るようです。
両面実装メモリの場合(かつDIMMが8/8/8/8 or 4/4/4/4)は、「8. Double-sided mounting memory」も有効にしておきます。有効にすると、無効時よりもフラットになるそうです。

・Select mode <2>
ここで「音質の上限」を決めます。Mode:が音質を表します。
表記は
 High class professional
 Professional
 Sound quality degradation XX%(音質劣化:%が大きい方が音が悪い)
の順に悪くなっていきます。
※アップサンプリングと音色調整については後述

その下の1~4の各モードは、アップサンプリング機能が違います。すべての機能が入っているのが4なので、4を選んでおくといいと思いますが、スペックの低いPCの場合やNontallionを使うときは、x4(4倍アップサンプリング)などは環境によってはまともに動かない場合があるので、Normal only または x1 onlyにするのが良いと思います。
「High class professional」と「Professional」はNormal Onlyのを選択した場合のみ表示され、同様の環境でその他のモードを選択した場合は「Sound quality degradation 0%」になりますが、Upsamplingを選択してもNormal (advance)モードは使用できるので、音質劣化の差は無いと考えていいと思います。
「stardust mode」はパソコンのスペック等によりますが、基本的にStardust x2 modeにします。
x2だと曲再生までの待機時間が長くなるので短縮したい場合はx1かオフにします。


2.再生画面

再生画面については、フル機能使える「Upsampling [x1/x2/x4/x8]」で説明します。Nomalモード等では設定項目がなかったりするので、適宜読み替えをお願いします。
再生画面では主に「音色」を調整します。その調整方法として大きく2つがあります。それは「プリセット」による調整と「Self sound optimizer」による調整です。

まずは「プリセット」による調整を説明します。


赤枠…x1、x2、x4、x8から選びます。x1のみ、Normalモードがあります。倍率を選んだあとに、音色調整のプリセットを選択します。
  Normalモード…等倍で、且つ音色調整機能を適応しない場合。Normal advanceで命令によるジッターコントロール(後述)とその重さを調整できます。
  プリセット…サウンドスペルの配列。プリセットごとに配列が異なる。

わかりにくいので、いくつか例を挙げます。ちなみに上の図はNormalモードです。
  
  ↑倍率…x2、プリセット…Red
  
  ↑倍率…x8、プリセット…Black1

Basic(Green、Bananaなど)以外のプリセット(Black、Snowなど)には処理の回数を表す数字が付きます。処理が増えるほど音色調整の傾向は強くなり、CPUパワーも必要になります。Black1 x8でだいたい2分ぐらいの待ち時間があります(i7 7700k 8thread)。
おすすめは Black3 x1またはNormal Advance (Galaxy 100)です。ただしNontallionの場合Black3 x1だとメモリ速度不足で再生が途中で止まる可能性があります。


次に「Self sound optimizer」による調整を説明します。

図4 上部パネル
ピンク枠…「Self sound optimizer」を有効にする
肌色枠…サウンドスペル一覧
  ↓サウンドスペル:作者マニュアルより
  
  アップサンプリングをする場合はエスカレーターマーク(?)のスペルを使用します。
青枠…プリセットに登録されているサウンドスペルを一括で設定します。


以下の設定項目は、「プリセット」「Self sound optimizer」どちらの場合でも同様の項目になります。

青枠…選択したサウンドスペルを表示します。「プリセット」「Self sound optimizer」のどちらで設定しても、同じスペル配列の場合は同様の音色になります。枠内右下にサウンドスペルの数、バグ付きアップサンプリングのサウンドスペルを使用したときに枠内左下に「Bug」表示が出ます。

水色枠…再生周波数を表示します。ソースファイルの周波数はプレイリスト中で1通りしか読み込まないので、注意してください。ハイレゾとCD音源のごちゃ混ぜプレイリストを作っても、プレイリストの1曲目の周波数と同じ周波数の曲しか読み込みません。「0」になっている場合は読み込んでいない状態です。

オレンジ枠…低域通過フィルターの設定です。ここを調整しても音色が変わるようです。「Free」のときはこの処理は無効になっています。

赤枠…音量調整
黄色枠…音量微調整(?)マニュアルにも明記されていない気がしましたが多分そんな機能だと思います。

白枠…ここは2つの設定項目があり、左側は「ジッターコントロール」、右側はサウンドスペルをランダムに選ぶ「Peculiar」「Random」のプリセットが選択できます。
ジッターコントロールは、ジッターレベルとジッタークオリティが調整できます。前者はジッターの強さ、後者はクリアさを調整するようです。ジッターが強くなると低域が膨らんだ音になるみたいです。前者は再生中も変更可能です。


緑枠…サウンドスペル有効時に処理に使うコアスレッド数を決めます。HT非対応なので、core i7でも4Threadになります→4Thread時と8Thread時で比較したところ、8Threadのほうが読み込み時間がちょうど半分になった&曲が途中で止まらなくなったので、コア数ではなくスレッド数のほうがいいみたいです(マニュアルにはHT非対応ってあるんだけど…)

黄緑枠…ここには最大8つの設定項目があります。拡大図が下のようになります。

図5 ジッターその他設定
  ①命令によるジッターコントロール
    以下の表のように、命令によってそれぞれの名前があります。
Slaneについてはマニュアルに記載があるものの設定には表示されず、sGalaxyについてはGalaxyとの違いが記載されていないので?としました。
キャッシュ回避ノーマル命令ノーマルキャッシュ回避?
OrochiSnakeAVXSlashBlade 
MMXStarGalaxysGalaxy
  SSEShine(Slane) 
  SSELaser  
  Nomalモードでは、それぞれのジッターコントロール名の後ろに処理の重さを表す数字がついています。PCスペックに合わせて調整します。
  ※参考までに:
     core i7 7700k定格 DDR4 2133 32GB(4/4/4/4:Double-sided mounting memory)
     ①プリセット: Black1 x4 ソース:96KHz/32bit    のとき
      Orochi→再生停止 Snake→完走 Galaxy→再生停止 sGalaxy→完走 Star→完走 Blade→完走 の差があります。(処理が重ければ高音質とは限らない)
     ②プリセット: Black1 x8 ソース:44.1KHz/16bit         のとき
    Orochi→完走
 ③プリセット: Black2 x4   ソース:96KHz/24bit            のとき
 Blade→再生停止
 の違いがあります。
     つまりソースのフォーマット(とプリセットの数字)によって負荷が変わるようですね。
  キャッシュ回避バージョンになると澄んだ音になるような気がします。
  個人的にOrochiが一番好きな音でしたが、上記環境では完走しないのでSnakeを使用しています(アップサンプリングしなければOrochiも使える)。次点でsGalaxyかな。

  ②Rewrite方式…違いがあまりわからない…
   ①・②は再生中も変更可能です。

  ③Phase[Phase(正相) or Reverse(逆相)]

  ④音質劣化[CL(劣化なし) or SP(劣化強) or LP(劣化弱)]…あえて劣化させることで音色   を変える
  ⑤Bugレベル…バグ付きアップサンプリング有効時に機能
  ⑥キティレベル…音質劣化の強さ【④がSP or LPの時に有効】
   ⑤・⑥はレベルを上げると音の濁りが増える気がします。

  ⑦サンプル数…音色の深さ。1024 or 1080 or 2160が最適(?)→数字が大きいと処理が重くなる
  ⑧演算によるジッターコントロール[少:D or A or B or C:強]

パソコンのスペックに左右される部分は、①の命令によるジッターコントロールと⑦のサンプル数になります。


3.プレイリスト

再生したい曲は必ずプレイリストに登録する必要があります。登録は曲単位またはフォルダ単位ですが、それぞれ一括で登録できます。曲単位で登録する場合は画面下部の「files」より、フォルダ単位で登録するときは「folder」より曲を選択します。注意事項としては、ファイル単位の場合一括登録は同一階層のファイルのみ、フォルダ単位の場合は曲ファイルのある階層の直上のフォルダでないと登録できません。
作成したプレイリストは保存することもできます。右クリックより「write playlist」で保存したいプレイリストを選択します。保存したプレイリストは編集する事もでき、同じく「Edit playlist」で編集可能です。曲のフルパスが記載されています。
注意事項としては、Nontallion ver10.35ではm4aが再生可能ファイルから除外されたようなので、flacに変換する必要があります。(ALAC・AAC関係なく)


4.シークレットモード

「LPF」と「Self sound optimizer」の中間をクリックすると出る設定メニューです。

図6 シークレットウインドウ
Command Line:再生中ウィンドウを閉じ、プレイリストが終了したらBugheadも終了する。
Black Screen:Command Line有効時に、再生中ウィンドウを閉じる代わりに画面を黒くする
これらの設定を共に有効にすると、音質が良くなるらしいです。

Natural sound:高音質。DDR-2400向け。
Full Digital:デフォルトでオン、オフにはしない
Crazy sound:10秒ごとにサウンドチューニングをする
Fade:[off or 80 or 90 or 100(指定秒数で再生を止める)]

5.おすすめ設定

付属のわかりにくいマニュアルを読んだ結果、個人的にまとめました。そのため作者の意図しない設定になっている場合があるので注意してください。

起動時設定(図3)
・1,2,6,7,8をオン
・7は4/4/4/4
・select mode 2は 「x1 only」と「stardust x2 mode」

上部パネル(図4)
・x1の場所を「Black3 x1」または「Normal Advance」> 「Tuning heavy latency pro」> 「Galaxy 100」
・スレッド数(右下):CPUの最大スレッド数

ジッターその他設定(図5)
・①:上部パネルで「Normal Advance」選んだときは設定不要。それ以外の場合は「Orochi」または「Blade」。
・②:mmx+
・④:CL
・⑦:1024 or 1080 or 2160
・それ以外はデフォルト

シークレットウインドウ(図6)
・Natural sound:DDR-2400ならオン。
・Full Digital:オン

以上です。




1 件のコメント:

  1. あなたのBugheadの紹介を見たとき、私はとても嬉しく思います、あなたの解説は非常に詳細です、私の最近の新しい装置が装備されています:
    インテルNUC 8559u
    キングストンddr4 2400 cl14
    サムスンのddr m 2 2280 970プロ
    Windowsサーバー2019 R2
    しかし、私のプレイヤーはBughead ver、5.52です。Bughead 8.31を私にメールで送ってもらえますか?ありがとう(jpikkoku@yahoo.com.hk)

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