2015年9月17日木曜日

Androidでマジメに音楽を聴く

ハイレゾとかをAndroidでガチに聴くために、USB DACの使用を前提としておすすめアプリを考えてみる。
金銭的都合により、機材的な評価ではないのでご了承ください。



※2016/10 追記 追記箇所は赤色で示します
※2017/07 追記 追記箇所は青色で示します
今回のポイントは
・USB DACが使えること
・イヤホンジャックからの出力
・ハイレゾファイルが扱えること
音楽ファイル(主にwavファイル)のタグの処理wavを使わないですんだのでこの検証は無し
・その他機能、不具合
※wavファイルのタグはwindowsの AudioShellで編集したもの

とりあえず今回ためしてみるのは以下の3アプリ+α。


①USB Audio Player Pro
②Hiby Music
③Onkyo HF player
④Neutron Music Player
おまけ: Poweramp

スマホはGALAXYS5 Lollipop
USB DACはiFi nano iDSD(32bit/384Khz、DSD256)
今回検証に用いたDSDファイルはすべてPCMからのコンバートで、

・48KHz系DSD (24bit/96KHzのハイレゾ音源より変換) … 6.1Mhz(DSD128)、12.4Mhz(DSD256)

・44.1KHz系DSD(16bit/44.1KHzのCD音源より変換)       … 5.6Mhz(DSD128)、11.2Mhz(DSD256)

のみを検証した。

①USB Audio Player Pro(UAPP)
USB DACがandroidでも使えるようになった頃の古くからのアプリ。UIはマテリアルデザイン風に変化し、以前よりデザインが良くなった感じ。

・USB DACの利用
問題なし。スマホによってはバッファとか弄る必要があるかも

・イヤホンジャックからの出力
画面下部に「Android: ■■Hz  ファイル: ■■Hz   ■■bit  ■■Kbps」の表示があるため、(これを信じるなら)ファイルの周波数通りの出力が可能。

・ハイレゾファイルの扱い
これも問題なし。ただDSD音源の6.1Mhz、11.2Mhz、12.4Mhzの再生はできない??
USB DACによっては11.2MhzのDSDは再生できるかも。DSD nativeでなんかできるようになってた。
※nano iDSDのDSDはDoP、ASIO共にDSD256可能。UAPPではDSD nativeはDoPとは別項目だが、違いがわからない…
・wavのタグ
おもいっきり無視。&文字化けがあるかも。「μ」'sが表示できない。

・プレイヤー機能
あとソフト側でボリューム調整できるので、USB DAC側にボリュームがない機種や、インピーダンスの低いイヤホンを使う場合などボリューム調整が苦手な環境に適しているのは嬉しい。
→DSD再生時は無効の模様。
データベース周りが一新された。新しく曲を追加したら、その都度スキャンする必要ができたが、アプリを起動するたびに簡易チェックを行う設定もあるので、その手間はさほど感じない。しかし、曲を削除した場合はなぜか手動スキャンが必要でめんどくさくなった。



②Hiby Music
これはUAPPがでてしばらくしてから、無料でハイレゾ/DSD再生ができるアプリとして登場。
登場直後のUIはUAPPにそっくりで、不安定なUAPPといった立ち位置だったけど、現在ではUIも変わって非常に見やすくなっている。

・USB DAC の使用
問題なし。


・イヤホンジャックからの出力
詳細な表記がないので不明だが、固定サンプリングモードがあり、その中で88.2Khz以上の周波数はサポートしていないと表示が出ることから、ハイレゾはダウンプリングをされていると推測できる。一方、44.1Khzの音源は、固定モード48Khzのオン・オフを切りかる際に若干のラグが出るので、固定モードオフなら44.1khzで再生されているだろう。同様にハイレゾ音源も44.1Khzの固定モードと比較するとラグがあるので、48Khzで再生されているとかんがえられる。

・ハイレゾファイルの扱い
DSD128までなら再生可能なぜか5.6Mhzも再生できず。DSD256はダメの模様。起動時のロゴにDSD64とDSD128しかなかったしね。また、48Khz系DSD(6.1Mhzなど)は再生不可。

・wavのタグ
アルバムアーティスト、アートワーク、トラック番号などすべてサポート。素晴らしい。

・プレイヤー機能
地味にアップサンプリング機能があり優秀。
しかし。。。。
Androidの「□」ボタン押して出るタスク画面(?)から消すと応答なしになるめんどくさいバグが有る。これさえなければ…
→追記
アップデートがあり、応答なしになるバグはなくなったが再生が止まってしまう。どっちにしろ再生できず、仕様かも知れない。相変わらずこの仕様は変更ざれず。




③Onkyo HF player
リアルタイムDSD変換という有料アプリならではの機能を備えたプレイヤー。

・USB DAC の使用
当然問題なし


・イヤホンジャックからの出力
プレイストアの詳細欄に、ヘッドフォン接続は44.1Khzにダウンサンプリングとの表記あり。

・ハイレゾファイルの扱い
DSD256含めて再生可能
オプションにDSD3,6Mhzの再生を可能にする項目があるけど、12.4Mhzも無事再生できた。

・wavのタグ
アルバムアーティストのみ無視
wavに限らず、ジャケット画像はアルバム単位で読み込むようなので、
アルバム内でジャケット画像が異なる曲があると、どちらか一つしか読み込まない。
そこまで重要ではないけど、他のアプリではちゃんと表示されたので気になった。

・プレイヤー機能
再生機能はダントツでいいが、曲の管理機能が超マイナス。
再生機能に関してはあとボリューム調整機能がつけば文句なしの100点。
曲の管理機能はお飾りレベル。
Android側で作ったプレイリストから曲を再生して、それをそのまま再生待ちリストとして保存すると、HFplayer側のプレイリストになるんだけど、中身が全部不明になっちゃうとか。
あとAndroidのプレイリストから再生した曲は、タグに埋め込んだ歌詞が表示されないとか。
せっかくm3uファイルの読み込みをサポートしているのなら、インポートとかもできたらよかった。




④Neutron Music Player
当初はUSBDAC非対応だったが、最近のアップデートで対応したらしい。

・USB DAC の使用
アプリ側で44.1Khzにリサンプリングされる。
ようやくファイルのサンプリング数に合わせて出力できるようになった。やったね!!


・イヤホンジャックからの出力

設定>オーディオハードウエアの周波数欄に表示があり、(これを信用するなら)イヤホンジャックからの出力は「ファイルの周波数に準拠」のオンオフにかかわらず48Khz固定の模様。

・ハイレゾファイルの扱い
DSDは未検証だが、DoPの設定項目がないことやリサンプリングされることから、再生できたとしてもPCM変換のみ対応の可能性が大きい。
PCMハイレゾについては、32bit音源も32bitで出力される。(内部でリサンプリングされている可能性あり、つまりダイレクトな出力ではない可能性あり。)
5.6Mhz、11.2MhzがDoPで再生可能。6.1MhzはPCM384Khzにダウンコンバートで再生できる模様。12.4Mhzの再生は不可。このあたりまだまだだなと感じる。

・wavのタグ
文字化け。設定でタグを無視出来る。
・プレイヤー機能
UIはごちゃごちゃしてて、慣れないと使いにくいし、設定項目がかなりあるので上級者向け(?)。
音質はイコライザやDSPなど自分好みに変えられる。

・その他
Galaxys6eとnanoiDSD仕様時、Galaxyのボリューム操作で強制再起動になる病気が以前からあったが、それは改善されていない。GalaxyS5にも同様のバグはあったが、現時点ではきっちり再生できている。


おまけ Poweramp
Android 2.1の頃からお世話になっているアプリ。安定していて使いやすい。

・USB DAC の使用
ドライバーがないので、強制176 or 192Khz出力。bit数は不明
(ググってみるとAndroid 5.0では48KHz固定らしいので、GALAXY系の独自対応の可能性もあり)
現在アルファビルド版でデザインやオーディオエンジンを刷新したようで、イヤホンジャック、bluetooth、本体スピーカー、USBDACなどの複数の出力デバイスにそれぞれわずかながら設定ができるようになった。
USBDACについては、24bit/192kHzで固定。デバイス名にはnano iDSDの表示があるので、USBDACによっては異なるかもしれない。
外部ドライバーは無いため、相変わらず音質的には望めない。


・イヤホンジャックからの出力
画面右からのスワイプで表示されるメニューに「■■BIT/■■K」の表記がある。(これを信用するなら)16bit/48khzで固定されるが、一部デバイス(snapdragon搭載かつハイレゾ対応?)において設定項目に「Hi-Res Output」の設定項目があると、44.1/48/88.2/96/176.4/192Khzの中から選択した周波数固定で再生される。当然アップ(ダウン)サンプリングは行われる。

・ハイレゾファイルの扱い
DSD以外は扱える
44.1Khz系のDSDはDSD128までPCM変換で再生可能。

・wavのタグ
アルバムアーティスト、アートワーク、トラック番号などすべてサポート。素晴らしい。
・プレイヤー機能
可もなく不可もなく。
プレイリストはm3u8形式に対応。インポートも楽。
当たり前だけどUSB出力が他のアプリとくらべて使いものにならない。


まとめ。
DSD再生を重視する人DSDのアップサンプリングを必要とする人はOnkyo HFplayerで決まり。それ以外はちょっと厳しい。
それ以外ならUSB Audio Player Proがおすすめ。
DSDが再生できて有料アプリの中で最も安価なのはNeutronだが、UAPPやHFplayerに比べて不安定さは拭えないので、値段を取るかDSD再生と安心感をとるかは人によるだろう。

てな感じでいかがでしょう??

今回は以上です。お疲れ様でした。
※20160901いろいろ追記
※20170723いろいろ追記&その2投稿

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