今回のエントリーはこちら。
・ESファイルエクスプローラー
・Solid Explorer
・X-plore File Manager
・MiXplorer
ESファイルエクスプローラー
Android 1.6の頃からの古株アプリ。一時はbaiduのサーバーに情報を流していたりという事もあったが、今なお多くのユーザーが使っている。
機能としては一般的なファイル管理の他、rootエクスプローラーやwindowsでおなじみのゴミ箱、クラウドやftp、smbのクライアント、更にftpのサーバー機能まで揃っている。
中でも、android間でのファイル転送機能である「ネットマネージャ」は他のアプリが同等の機能を持たない中、このアプリは古くからサポートしており、複数端末持ちの人には欠かせない機能の一つだ。
一見するとデメリットがないように見えるが、信憑性が怪しいアプリのウイルスチェックや広告、充電管理(?)などファイラーの範囲を超えた邪魔な機能があり、わかりにくい点も多々ある。
Solid Explorer
「ES」ではなく「Solid Explorer」であるところにESファイルエクスプローラーとの関係性が気になるアプリだが、その中身は至ってシンプルというESファイルエクスプローラーと正反対のアプリ。しかし機能が不足しているということはなく、ネットワーク周りは各種クラウドやftp、smbやwebDavに対応しており、rootエクスプローラーとしても使える点はESファイルエクスプローラーと同じである。ただし、ゴミ箱やネットマネージャといった機能がないことや、タブの上限が2つまで、無料版がなく(試用版はある)有料版のみ、Googleドライブに使用できるアカウントが端末に保存されているアカウントに限られるなど、デメリットもある。しかしESファイルエクスプローラーのような複雑怪奇なアプリではないため、これらデメリットが気にならない場合はSolid Explorerのほうが使い勝手がいいだろう。
X-plore File Manager
デザインがWindowsのエクスプローラーのナビゲーションウインドウ部分に似ているため、どうしても左側のデザインがチグハグな気がしてしまい、使い勝手はあまり良くなかった。タブはSolid Explorerと同じく2つまでで、ネットワーク関係以外の機能はrootエクスプローラーも対応しており、他のアプリと大きな差はないが、唯一ドラッグ&ドロップの操作に対応していない。ネットワーク関係で他のアプリと異なる点は、Send Anywhereが使える点、httpファイルサーバーが立てられる/見られるという点である。同一LANという条件は必要なものの、別の端末のストレージをandroid上で見られる機能は他のアプリではあまりない。(パソコンの)webブラウザー上でも見れるが、無料で使えるのは2階層までで、それより深い階層は課金が必要なようだ。Googleドライブのアカウントに関しては、Solid Explorer同様に端末に登録されているアカウントのみが利用できる。
MiXplorer
このアプリはPlayストアになく、APKがXDAのスレッドにて配布されているタイプ。
rootエクスプローラーも使用でき、一般的なファイル管理について他のアプリと同等のことは可能だ。タブの上限は明記されていないが、3つ以上利用できる。ネットワーク周りでは、http、ftpに加えtcpのサーバーが利用でき、tcpを利用したandroid間のファイル転送もできる。しかしなぜか、httpサーバーを見る機能だけ見当たらない。おそらくhttpはPCとのやりとりに限定したかったのだろうが、ブラウザで表示するとまあなんともお粗末なデザインで、とてもじゃないが使えたものではない。ftpやsmbの設定では各種パラメータが設定できるので、ファイルの文字化け等にも対応できそうな点はこのアプリ特有の機能である。その他のネットワーク関連は、各種クラウドが利用できる点は他のアプリと同じだが、Googleドライブのアカウントは端末に保存されているアカウント以外も利用可能な点はSolid ExplorerやX-plore File Managerと異なる。バージョンアップでSendAnywhereに対応した(6.24.2~)。
このファイラーは各種機能やテーマ、スキンがプラグイン形式で追加することができ、単体では今回比較するアプリの中で最も機能が少ないと言える。圧縮ファイル関係の機能ですらプラグイン化されているが、Playストアで公開されている。またアプリの言語も追加式だが、こちらはPlayストアではなくGoogleドライブにて公開されており、日本語も利用可能だ。
まとめ
今回はこの4つを比較したが、ファイラーとしての機能は概ね完成されつつあると言える。一般的な端末内のファイル管理機能よりも、ネットワーク関連のファイル管理機能のほうがよりベストファイラーの決め手になる。今回はどれも一長一短で決めにくいが、強いて言うならMiXplorerがバランスの取れたファイラーであるといえる。MiXplorerの弱点であるhttpサーバーが改善されれば更に使いやすくなるだろう。
android間のファイル共有は、どれも同一LAN上という条件があり、場合によってはテザリングが必須であったりと一手間かかる。個人的にオススメなのはWifi Directを用いたファイル転送だが、この機能を持ったファイラーを未だに見つけられていない。ファイラーのインデントと組み合わせて使えるFastFileTransferというアプリがあるが、それについての紹介はまたそのうちに。
0 件のコメント:
コメントを投稿