2020年11月19日木曜日

Galaxy専用片手操作アプリ 「One Hand Operation +」

どデカいGalaxyを片手でも簡単に操作できるアプリの紹介。

最近のGalaxy(に限らずどのスマホでもそうだが)は画面がどんどん大型化して、Galaxy Note 20 Ultraに至っては6.9inと数年前の小型タブレットと比較してもそれほど差がないような大きさになってきた。スマホの持ちやすさは画面のインチ数だけではなくアスペクト比も関係してくるので、実際にはスマホが縦方向に大きくなっているだけで横方向にはそれほど大きくなっていない。とは言っても、GalaxyのSシリーズやNoteシリーズは横幅が約7cm以上と手の小さい人にとっては片手使用が厳しいサイズであるのには変わりはない。さらに今年のハイエンドモデルはボタンが全て右側に集中しているため、左手でスマホを持つ人は尚更片手使用が難しく感じるだろう。

指が届きにくい操作が激減する

このような「大画面化と操作・携帯性」を少しでも両立させるために非常に便利なのがOne Hand Operation +だ。古くから「画面端からスワイプする」系のランチャーアプリは多数あるが、安定性に難があったりroot化が必要だったりと導入の敷居が高いものが多かった。しかしこのOne Hand Operation +はSamsung製ということで安定性はお墨付き、当然root化も不要だ。しかも割り当てできるジェスチャーが多く、ハンドルは最大6個(片側3個ずつ)あり、それぞれに3種類のスワイプ方向とショート/ロングの判定があるので計36の動作を割り当てできる。割り当てできる内容も端末操作系(戻る・ホーム・履歴・メニュー)やボタン(電源・画面オフ・音量)の他に直接アプリを起動したりショートカットを実行できたりする。

ハンドルは左右の組単位で増やせるが、片側だけをオフにもできる。
短くスワイプと長くスワイプでそれぞれ別の動作を割り当てできる

自分は左手でスマホを持つので、戻る・履歴は左右に、左はそれに加えてアプリを配置し、クイックツール・画面オフ・画面キャプチャ・電源は別ハンドルで左側に配置した。これにより画面をダブルタップすると画面オン、左端からスワイプすると画面オフにでき、同様に左端スワイプに配置したクイックツールで音量も変えられる。つまり右側のボタンは電源オンにするときだけアクセスすれば良いことになる。

クイックツールがあるので画面上部に手を伸ばさなくても良い


指が届きにくい場所に指を届かせようと、無理な体勢でスマホを持ち替えることはそれだけ落下リスクがある。そのリスクを減らせるという点から見ても非常に有用なアプリだと言える。

イライラが減る

個人的に嬉しかったのは、これらのジェスチャーがOS標準のものと入れ替わることだ。GalaxyはAndroidで一般的な「左右からのスワイプで戻る・下から上スワイプでホーム/ホールドで履歴」のジェスチャー組み合わせの他に、「従来のナビゲーションバーの配置で上スワイプするとそれぞれの操作ができる」というタイプもある。画面が大きくなって重心が上にずれると画面の下側の操作がしにくくなるので、自分は前者のジェスチャータイプを使用している。しかし前者のタイプは「戻る」のジェスチャーが曲者で、Androidのマテリアルデザインにおいて左スワイプでメニューを表示するアプリが多く、その操作とかぶるため誤爆しやすい。One Hand Operation +を利用することで標準のジェスチャーを無効にでき、指定したハンドル部分しかジェスチャーを認識しなくなる。つまり、「画面左右端からのジェスチャー」と「マテリアルデザインでの左メニュー」を両立することができる。これは非常に嬉しい誤算だった。

左右端の一部だけジェスチャーを認識するので、このような操作がしやすくなる。


他アプリとの違い

今まで片手操作系のランチャーで永く使ってきたLMTは、ジェスチャーの認識する場所は1箇所だ(内容の異なるPieを作ることはできない)がPieを分割することで複数のアプリを割り当てできる。そのためOne Hand Operation +より呼び出し操作は単純というメリットがある。しかしAndroidの「フローティング表示」の権限を必要とするため、Chromeとの相性が悪い。加えて画面キャプチャなど一部の機能はroot化しないと使えないという欠点もある。今回One Hand Operation +を導入したのをきっかけに、LMTから移行することにした。

Pieは1つしか作成できないが、分割することで
割り当て数を増やせる。長押しにも対応。
ChromeのWebサイトごとの権限を変更する際には
いちいちいこれをオフにしないと設定できない

One Hand Operation +に欠点がないかというとそうではなく、「これがあったらよかったのに」と思う機能がいくつかある。個人的に「(ブラウザの)進む」は欲しかった。他にも1ハンドルあたりに割り当てできる数少ないのが気になる。沢山の操作を割り当てるにはハンドルを増やす必要があり、ハンドルを増やすとその位置を覚えなきゃいけないため、LMTに比べて慣れるのに時間がかかる(この件に関してはアプリの仕組み上いい改善方法がない)。

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