できること
簡単にいうと、端末の設定画面からでは設定できない項目を設定できる。主に、リフレッシュレートの設定の幅が広がる。通常は60Hz/120Hzの切り替えだが、そこに48Hzや96Hzの選択肢が増える。このアプリの主要な使い方の多くは「60Hz以上で使いたいが120Hzにするとバッテリーがもたない」という場合に96Hz駆動させたり、省電力モードの60Hz制限を外したりといったところだ。また、省電力目的ではなくパフォーマンス目的にも使える。本来Galaxy
Note20Ultraは120Hz駆動する場合はディスプレイの解像度をFHD+にしないといけないが、このアプリを使うことで最大3087x1439で120Hz駆動できる。ゲームをする際に有用だ。
しかし、単にリフレッシュレートを変更するだけなら「S20 Refresh Rate
Control(無料)」を使った方が良い。GalaxyMaxHzは有料で、なんとデバイスごとに課金が必要。このアプリのありがたいところは、後述のTasker対応。様々な条件をトリガーに自動でディスプレイ設定を変更することができる。
Taskerに対応
前述の「S20 Refresh Rate Control」にない、一番の機能は個人的にTasker
Pluginだと思う。Taskerに登録することで、様々な条件をトリガーに自動で解像度/リフレッシュレートを適用することができる。例えば、ゲーム中は120Hz/高解像度で動作させることも簡単にできる。
Taskerの設定
ここでは、ApexMobileを例に挙げてみよう。今までは1080p@120Hzでプレイしていたが、遠距離の描写が滲むなど少し不便さがあったので、「3087x1439@120Hz」に変更する。
※ApexMobileは2023/01現在Android版では最高60fpsしか出ないので、バッテリーと発熱を気にするのであれば「3088x1440@60Hz」が最適。PUBGMobileやNewStateMobileをプレイする場合は最高90fps出るので、同じプロファイルで処理するのであれば「3087x1439@120Hz」が良い。
- プロファイル画面で右下の+から「アプリ」を選択し、Apexを押す。
- その後左上の矢印から画面を戻ると、紐づけるタスクを選択できる。ここでは最初から作成するので「新しいタスク」を選択。
- オプション名(任意)を入力してから✔︎を押す。
- タスク編集画面では、アプリが起動した時の動作を順番に並べていく。右下の+から、一番下の検索欄に「変数」と入力し、「変数を設定/Variable Set」を選択。「名前」を「%res」、「これに」に「3087x1439」と入力し、左上の矢印から画面を戻る。
- 右下の+より、Galaxyと検索して「Galaxy MaxHz」を選択。この画面は特に設定不要。
これで起動時の設定は完了。
一方、終了時の設定についてはTaskerではうまく制御できない。起動時と同じように「2316x1080」を指定したタスクを作成すれば一応は動作するが、Taskerのアプリケーショントリガーはどうやらフォアグラウンドにしか対応していないらしく、GameLauncherのポップアップパネルからアプリを呼び出したり、アプリ履歴画面を表示させるたびに終了時の判定が発生し解像度が頻繁に変わってしまう。これはゲームの余計な不具合を引き起こしそうなので、この方法は使えない。もしいい方法を思いついたらまた追記する。
※特定のアプリで解像度を変更する場合にもとに戻すプロファイルがうまく作れないだけで、例えばGPSや電池残量(これはわざわざTasker制御しなくてもGalaxyMaxHzで設定可能)によって解像度を変更する場合は、もとに戻すプロファイルは正常に動作する。
GameLauncherの設定
ここからは本筋と外れてしまうが、見落としがちなので軽く触れておく。
GameLauncherのゲームプラグインで、ゲーム優先モードを有効にしているとTaskerもGalaxyMaxHzも起動しないので当然解像度は変更されない。TaskerとGalaxyMaxHzゲーム優先モードのバックグラウンドのクリーンアップから除外するように設定しておく。
自分はTaskerの方は以前から登録していたが、GalaxyMaxHzを登録していないことに気づかず結構沼った。
SVPlayerでは
結論からいうと、このアプリではSVPlayerの120Hz動作はできなかった。アダプティブモードのデフォルトのリフレッシュレートを96-120HzにしてSVPlayerでアダプティブモードを使うよう設定したが、60Hzで起動してしまったので、SVPlayerはデバイスの最大解像度で動作するリフレッシュレートしか動作しないようだ。
まとめ
結局やりたいことはできなかったが、(おそらく)何をどうやっても無理そうだという知見が得られただけでもマシだと思うことにした。ゲーム中の解像度が上げられたのもよかった。それにしても1pxずつ小さくしただけで120Hz出てしまうぐらい単純なのかと少し呆れた。S23Ultraではこんな制限ないといいなぁ…
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